悶悶サラリーMAN 中崎タツヤ

じみへんで作者を知ってからというものの気になって気になって気になって仕方がなかった(もう恋かもしれない)中崎タツヤ。そして結局買ってしまったこの作品なわけですが、もうなんともいえません。文章でハッキリ表現しなくちゃ意味ないのに、もうこんなの手に負えません。下ネタだとか、残酷ネタだとか、つまらんネタだとか、もうどうしようもないようなもんばっかなのに読んでいると、足の裏の微妙に気持ちいいツボを絶妙な力加減で押されているようななんともいえない不思議な快感があります。
ただひとつ、トラウマになった話か一話あります。何話だったかはわかりませんが、ネタバレも何もないので説明すると、死に際のおじいちゃんが、死ぬ前にあれもしたかった、これもしたかったと言って、最後に一言「過ぎてしまえば82年なんてあっというまじゃ」とつぶやいて終わる話(82年だったかは定かではありませんが、生きてきた年数のことです)。怖すぎる。こんなに短いのに、鳥肌がたつほど怖かった。とりあえず説明しても何も伝わらないので、絶対に読まれることをオススメします
中崎タツヤの脳内はどうなっているんでしょうか。間違いなく天才だと思うのですが。(バカだけど)