今夜は冷たい雨だ。白くぼやけた空気には、かすかに冬の匂いがする。雨が私の肩を切なく痺れさせる。ざらざらと降る雨粒のひとつひとつに、私の感情が反応しているようだ。ため息をついて携帯を開く。メール受信 なし私は逃げるように空を仰いだ。どこまでもおちていくこの雫は、涙とどちらが悲しいだろう。雨の夜、静かな別れを感じた。とかしょうもない文を作って自己満してみたってさらにそれを曝け出してみたってなにしたって、現実を変えることはできない。なんで私はうまく恋ができないんだ。もう随分とまともに恋をしていないように思う。駄目だ、愚痴だ、駄文だ。だあぁぁ恋したいな。